三遊亭 小円朝(3代目)(読み)サンユウテイ コエンチョウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 の解説

三遊亭 小円朝(3代目)
サンユウテイ コエンチョウ


職業
落語家

本名
芳村 幸太郎

生年月日
明治25年 8月8日

出生地
東京・下谷

経歴
明治40年16歳で父の門下となり、朝松を名乗る。小円治を経て、大正6年円之助で真打。11年4代目円橘となり、昭和2年3代目小円朝を襲名。18年船遊亭志ん橋と改名したが、22年再び小円朝に戻った。芸風は地味だが、古典落語原型に近い形で綿密に演出し、精緻な演技定評があった。また、永年東京大学落語研究会の学生に実技指導を行い、プロよりも優先して稽古をつけてもらった東大生は100人にもなる。代表的な演目に「あくび指南」「三味線栗毛」「二番煎じ」など。

没年月日
昭和48年 7月11日 (1973年)

伝記
落語―知れば知るほど落語長屋の知恵左近 著矢野 誠一 著(発行元 実業之日本社青蛙房 ’07’86発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 の解説

三遊亭 小円朝(3代目)
サンユウテイ コエンチョウ

明治〜昭和期の落語家



生年
明治25(1892)年8月8日

没年
昭和48(1973)年7月11日

出生地
東京・下谷

本名
芳村 幸太郎

経歴
明治40年16歳で父の門下となり、朝松を名乗る。小円治を経て、大正6年円之助で真打。11年4代目円橘となり、昭和2年3代目小円朝を襲名。18年船遊亭志ん橋と改名したが、22年再び小円朝に戻った。芸風は地味だが、古典落語を原型に近い形で綿密に演出し、精緻な演技に定評があった。また、永年東京大学落語研究会の学生に実技指導を行い、プロよりも優先して稽古をつけてもらった東大生は100人にもなる。代表的な演目に「あくび指南」「三味線栗毛」「二番煎じ」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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