日本大百科全書(ニッポニカ) 「三郷(町)」の意味・わかりやすい解説
三郷(町)
さんごう
奈良県北西部、生駒(いこま)郡にある町。1966年(昭和41)町制施行。町域は生駒山地から、東の竜田(たつた)川下流域に広がり、南部を大和(やまと)川が西流する。南北に近畿日本鉄道生駒線、南端にJR関西本線が通じる。また信貴(しぎ)山への東の登山口にあたる。大和川北岸立野(たつの)にある龍田大社は式内社で、風を鎮(しず)める神として有名。八幡神社本殿、観音(かんのん)寺の地蔵菩薩(ぼさつ)立像は国の重要文化財。西部の山地一帯は金剛(こんごう)生駒紀泉国定公園に含まれている。大阪のベッドタウンとして住宅化が進み、人口が増加した。洋ランの栽培や、履物、鼻緒の生産も多い。面積8.79平方キロメートル、人口2万3219(2020)。
[菊地一郎]
『『三郷町史』(1977・三郷町)』
[参照項目] |
[補完資料] |