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上る・登る・昇る のぼる

大辞林 第三版の解説

のぼる【上る・登る・昇る】

( 動五[四] )
意図的に上に行く。
意図的に上の方へ移動する。「あがる」と比べて、途中の経過点に注意が向けられている。 《登・上》 ↔ くだる 「柿の木に-・って柿を取る」 「丘に-・ってあたりを眺める」 「壇上に-・って挨拶あいさつする」
川の上流の方へ行く。さかのぼる。 《上》 ↔ くだる 「鮭さけが川を-・ってくる」 「長江を汽船で-・る」
地方から都へ行く。上京する。上洛する。 《上》 ↔ くだる 「都に-・る」
皇居や神社の社殿など、高貴な建物にはいる。昇殿する。あがる。 《上》 「宮中に-・る」 「はや-・らせ給へ/枕草子 104
自然に上の方に行く。
太陽・月などが空に高く現れる。 《昇・上》 ↔ 落ちる 「日が-・る」
煙などが上の方へ移動する。 《昇・上》 「煙突から煙が-・る」 「天にも-・る心地」 「気球で二〇〇〇メートルの高さまで-・る」
人が結果として高い地位につく。 《昇》 「高い位に-・る」 「最後は右大臣の位にまで-・った」
数量が、結果としてある大きな値になる。達する。 《上》 「総額は二〇億円に-・るものとみられる」 「連休の人出は五千万人に-・った」
興奮する。逆上する。 《上》 「頭に血が-・ってしまって、何が何だかよくわからなかった」 「足の気の-・りたる心地す/源氏 夕霧
人々に取り上げられて表に出る。 《上》
話題・議題になる。 「地震のことが話題に-・る」 「規約改正が議題に-・る」 「口の端に-・る」
(「食膳にのぼる」などの形で)用意されて食べ物として供される。 「松茸まつたけが食膳に-・る」
時間を昔にさかのぼる。 → 上りての世 〔「のぼす」に対する自動詞〕 → 上がる(補説欄)
[可能] のぼれる
[表記] のぼる(上・登・昇)
「上る」は“上方へ行く。上京する。とりあげられる”の意。「坂を上る」「川を上る」「都に上る」「話題に上る」「数億に上る損害」「頭に血が上る」  「登る」は“高い所へ移動する”の意。「山に登る」「壇上に登る」「石段を登る」  「昇る」は“太陽・月・位などが高く上がる”の意。「日が昇る」「煙突から煙が昇る」「高い位に昇る」「天にも昇る心地」〔いずれも上方へ移動する、という点で共通だが、「登る」には一歩一歩地を踏みしめて上がる意が込められ、「昇る」には一気に移動するというニュアンスがある〕
[句項目]

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

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