上中 啓三（読み）ウエナカ ケイゾウ

20世紀日本人名事典

上中 啓三
ウエナカ ケイゾウ

明治〜昭和期の製薬化学者

生年

明治11(1878)年6月29日

没年

昭和35(1960)年1月11日

出生地

兵庫県

学歴〔年〕

東京帝大医科大学薬学科選科卒

経歴

東京衛生試験所勤務を経て、明治32年渡米。ニューヨークの高峰研究所で高峰譲吉の助手を務め、33年世界で初めて副腎からアドレナリンの純結晶の抽出に成功。大正5年帰国、三共に勤務し、タカジアスターゼ、アドレナリンの国産化を図った。のち監査役に就任。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）