上段・上壇(読み)じょうだん

精選版 日本国語大辞典 「上段・上壇」の意味・読み・例文・類語

じょう‐だん ジャウ‥【上段・上壇】

〘名〙
① 階段・梯子(はしご)・引出しなど、いくつかの段になっているものの、上の方の段。
南方録(17C後)台子「二つの袋ならべて上段にをくべし」
② 「じょうだん(上段)の間①」の略。
※本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢之事「御御堂の上(シャウ)だんのたたみふるしとて」
③ 「じょうだん(上段)の間②」の略。〔和漢船用集(1766)〕
④ 上位の人、また、客などがすわるために、床を一段高くした席。転じて、そのような人のすわる、かみざ。上座上席
※御伽草子・鶴亀物語(室町時代物語集所収)(室町末)上「上たんにうやまひ、朝夕みきをまいらせて、そうぎやうするほどに」
⑤ 技能の段階・事物等級などが上であること。すぐれていること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑥ 剣術、槍術などで、刀や槍を頭上に振りかざしてかまえる型。
※五輪書(1645頃)水の巻「上段も時にしたがひ少し下ぐる心なれば中段と成り」
仏壇
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉中「上檀に安置したる位牌文字を見て居たが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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