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下す・降す・瀉す くだす

大辞林 第三版の解説

くだす【下す・降す・瀉す】

( 動五[四] )
高い地位や、権威ある地位にある者が命令・判決などを申し渡す。 《下》 「判決を-・す」 「厳罰を-・す」 「この人の領にてあるべきよし、仰せ-・されにければ/大鏡 師尹
はっきりとした判断をする。 《下》 「決断を-・す」 「評価を-・す」 「君はいやに邪推を-・して/当世書生気質 逍遥
戦いやスポーツの試合で、相手を負かす。攻め落とす。 「強敵を-・す」 「城ヲ-・ス/ヘボン」
(「瀉す」とも書く)下痢をする。また、薬などで体内のものを肛門から外へ出す。 《下》 「腹を-・す」 「虫を-・す」
(「手をくだす」の形で)他人に指図してやらせるのではなく、自分で行う。 《下》 「自ら手を-・す」
下の方に向けて、ある行為をする。 《下》 「盤上に石を-・す」 「自ら筆を-・す」 「刀とうを-・すべき、貴船伯爵夫人の手術をば/外科室 鏡花
(動詞の連用形に付いて)物事をとどこおることなく一気に進める。 《下》 「読み-・す」 「書き-・す」 「飲み-・す」
身分の上の者が下の者に金品を与える。 《下》 「 - ・され物」
都から地方へつかわす。 「これより-・し給ふ人ばかりに(手紙ヲ)つけてなむ/源氏 若菜上
高い所から低い所へ行かせる。 「汝が助にとて、片時の程とて-・ししを/竹取」
身分などを下げる。格下げする。 「庶人に-・し、大隅の国に適せしむ/読本・春雨 天津処女
川の上流から下流へ流れにのせて流す。 「大堰川-・すいかだのみなれ棹ざお/拾遺 恋一
雨や雪を降らせる。 「そま山に立つ煙こそ神無かみな月時雨を-・す雲となりけれ/拾遺 雑秋」 〔「下る」に対する他動詞〕
[可能] くだせる

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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