下剋上・下克上(読み)げこくじょう

精選版 日本国語大辞典 「下剋上・下克上」の意味・読み・例文・類語

げ‐こく‐じょう ‥ジャウ【下剋上・下克上】

〘名〙 (下が上に剋(か)つの意) 主に中世において、下層階級の者が、国主主家など上層の者をしのいで、実権をにぎること。また、その風潮を、旧体制側の者が非難したことば。かこくじょう。
※前田本水鏡(12C後)下「其過計無に、剰へ下尅上のむほんの企を計思、臣の身として公に戦ひ奉大に世道を乱ど」
太平記(14C後)二七「臣君を弑し子父を殺し、力を以て争ふべき時到る故に下剋(ゲコク)上の一端にあり」 〔三命通会‐宝義制伐四事顕朝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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