下屋・下家(読み)したや

精選版 日本国語大辞典 「下屋・下家」の意味・読み・例文・類語

した‐や【下屋・下家】

〘名〙
縁側の下。また、床下(ゆかした)縁の下
浄瑠璃曾根崎心中(1703)「うちかけの裾に隠し入はふはふ中戸の、沓脱ぎより忍ばせて、縁の下やにそっといれ、あがり口に腰うちかけ」
② 床下に作った部屋川岸や崖状をしているところなどに崖造りにした家の床下の部屋。また、二階屋階下の部屋をいう。
※浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)三「一間の畳引上げて、板敷たたけは内よりもしらせに連れて立出るは〈略〉人目を憚る下(しタ)家住居」
洒落本古契三娼(1787)「穴ぐらの様に下たにある座敷を下た家(ヤ)といひやす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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