下縁・下椽(読み)したえん

精選版 日本国語大辞典 「下縁・下椽」の意味・読み・例文・類語

した‐えん【下縁・下椽】

〘名〙
座敷の外にある細長い板の縁側一種。畳が敷かれた上縁に対する語。板縁。落縁
② 江戸時代、奉行所法廷の一部。下級御家人(ごけにん)扶持人(ふちにん)、医師、御用達町人、同心(どうしん)、伊賀者、由緒ある浪人、代官手代などが着席した。身分により出廷した者のすわる場所が区別されており、町奉行所などでは、下から白州(しらす)、下縁、上縁の三段に分かれていた。浪人台、台、板縁、落縁ともいう。〔禁令考‐前集・第五・巻四二(1828頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android