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不凍化蛋白質 ふとうかたんぱくしつantifreeze protein

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不凍化蛋白質
ふとうかたんぱくしつ
antifreeze protein

南氷洋の魚の血液に見出された糖蛋白質。トリペプチドアラニン-アラニン-トレオニン Ala-Ala-Thr配列を 50回繰返す構造をもち,トレオニン (Thr) にはβガラクトシル (1→3) -α-N-アセチルガラクトサミンが結合している。等重量の食塩の2倍,等モル濃度では 500倍の凍結防止効果があり,氷点下で生きる魚の血液が凍らないよう保護している。凍結防止の機構はまだ解明されていないが,氷の結晶核の発生を妨げ,過冷却状態を安定化すると考えられている。これとは逆に,ある種の細菌には凍結促進蛋白質がある。この細菌は,植物の葉の上で水の結晶化を促し,破壊された組織に侵入して霜害をおこす。この蛋白質は,氷の結晶核の鋳型になって過冷却水の凍結を促進すると考えられている。

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