中之島(鹿児島県)(読み)なかのしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中之島(鹿児島県)」の意味・わかりやすい解説

中之島(鹿児島県)
なかのしま

鹿児島県吐噶喇(とから)列島北部にある島。北緯29度50分付近、鹿児島市から南へ約220キロメートルの洋上に位置する。面積約34.47平方キロメートル、周囲31.80キロメートル。列島中最大の面積と人口を擁し、鹿児島郡十島村(としまむら)に属し、同村の中心島で、村役場支所や振興センターなどが置かれている。最高点は島の北西部を占める御岳(みたけ)の979メートル、いまなお噴気活動を続ける円錐(えんすい)形の火山である。島の地質は、第三紀の安山岩の上部を新期安山岩類が覆っている。南東部には開析の進んだ無定形の山地があり、また、周囲の海岸は大部分が急峻(きゅうしゅん)な海食崖(がい)をなしているため低地は狭い。鹿児島市から村営船が他の島々に寄港しながら運航している。人口138(2009)。

[塚田公彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android