新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中村 歌六(3代目)」の解説
中村 歌六(3代目)
ナカムラ カロク
- 職業
- 歌舞伎俳優
- 本名
- 波野 時蔵
- 別名
- 初名=中村 米吉,前名=中村 梅枝,中村 時蔵(初代)(ナカムラ トキゾウ),俳名=獅童
- 屋号
- 播磨屋
- 生年月日
- 嘉永2年 4月16日
- 出生地
- 大坂(大阪府)
- 経歴
- 安政3年(1856年)中村米吉を名乗って初舞台。明治元年中村梅枝を経て、2年中村時蔵と改名し、「彦山」の大助、「安達原」の貞任と袖萩、「鬼一」の鬼若丸と鬼一法眼などに大当りを取った。東西の劇壇を往来し、立役と女形を兼ね、義太夫物に才を発揮。41年3代目歌六を襲名、晩年まで“大播磨”と呼ばれた。他に「松浦の太鼓」の鎮信公、「野崎」の久作、蓮生坊、寺子屋兵助、「夏祭」の三婦などの当り役がある。
- 没年月日
- 大正8年 5月17日 (1919年)
- 家族
- 父=中村 歌六(初代),兄=中村 歌六(2代目),長男=中村 吉右衛門(初代),二男=中村 時蔵(3代目),三男=中村 勘三郎(17代目)
- 伝記
- 日本語で生きる〈4〉 五音と七音の詩学 大岡 信 編(発行元 福武書店 ’88発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報