中村獅童(読み)なかむらしどう

知恵蔵mini 「中村獅童」の解説

中村獅童

歌舞伎役者、俳優。1972年9月14日、東京生まれ。祖父は昭和の名女形と謳われた三世中村時蔵、父は三世時蔵の三男・三喜雄で、叔父は萬屋錦之介、中村嘉葎雄。6歳より日舞と長唄を習い始め、81年6月、二代目中村獅童として東京・歌舞伎座の「妹背山婦女庭訓」のおひろ役で初舞台を踏む。96年「歌舞伎座賞」、97年「国立劇場特別賞」、2000年「関西・歌舞伎を愛する会奨励賞」、03年度「浅草芸能大賞新人賞」を受賞。俳優としての活動も活発で、02年には「ピンポン」で映画初出演し、「ブルーリボン賞」「日本アカデミー賞」「ゴールデン・アロー賞」「日本映画批評家大賞」「毎日映画コンクール」で新人賞5冠を成し遂げ、NHK大河ドラマ「新選組!」などにも出演。04年の映画「いま、会いにゆきます」では日刊スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞した。その他の代表作に、映画「阿修羅のごとく」(03年)、「男たちの大和/YAMATO」(05年)、「硫黄島からの手紙」(06年)、「レッドクリフPartⅠ、Ⅱ」(08年、09年)、「日輪遺産」(11年)などがある。

(2015-2-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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