中村 鶴蔵(2代目)(読み)ナカムラ ツルゾウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中村 鶴蔵(2代目)」の解説

中村 鶴蔵(2代目)
ナカムラ ツルゾウ


職業
歌舞伎俳優

別名
初名=姉川 鬼久蔵,前名=中村 雁八

屋号
鍋屋,舞鶴屋

生年月日
天保2年

出生地
江戸・元吉原(東京都)

経歴
大坂の歌舞伎俳優・姉川仲蔵(4代目姉川新四郎)の門に入り姉川鬼久蔵を名乗る。安政3年(1856年)頃江戸に戻って初代中村鶴蔵(3代目中村仲蔵)の門人となり中村雁八と改める。慶応3年(1867年)守田座「当九字万成曽我」で2代目鶴蔵を襲名三枚目の道外方(道化方)を務めて人気を得、三味線名手でもあった。明治9年名題に昇進。20年天覧劇「六歌仙」に得意の三味線を曲弾きして好評を博す。23年京都に下り祇園館に勤める。同年東京に戻り歌舞伎座相馬平氏二代譚」に箕田友綱と野田角右衛門の2役を演じたのが最後の舞台となった。門人に3代目鶴蔵、4代目鶴蔵がいる。

没年月日
明治23年 4月11日 (1890年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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