中沢浅之丞(読み)なかざわ・あさのじょう

朝日日本歴史人物事典 「中沢浅之丞」の解説

中沢浅之丞

没年:宝暦13.3.2(1763.4.14)
生年享保10?(1725)
江戸中期の義民。信濃(長野県)小県郡夫神村生まれ。宝暦11(1761)年に起きた,年貢減免などを要求する上田藩宝暦騒動指導者で,強訴の罪で同村半平と共に中島河原で死罪となる。同騒動の史料『上田騒動実記』にはふたりの処刑の際のやりとりが描かれ,辞世の句が記されている。また『上田縞崩格子』には抵抗権思想の萌芽とみられる文言が記載されている。法名竿外道刹信士。大正13(1924)年宝暦義民之碑を建立。昭和57(1982)年には宝暦騒動の句碑が建立された。<参考文献>横山十四男『上田藩農民騒動史』

(小椋喜一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中沢浅之丞」の解説

中沢浅之丞 なかざわ-あさのじょう

1725?-1763 江戸時代中期の一揆(いっき)指導者。
享保(きょうほう)10年?生まれ。信濃(しなの)(長野県)上田藩領夫神(おかみ)村の組頭。宝暦11年上田藩におこった農民一揆(宝暦騒動)を指導し,同村の清水半平とともに宝暦13年3月2日処刑された。39歳?

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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