中野 初子(読み)ナカノ ハツネ

20世紀日本人名事典 「中野 初子」の解説

中野 初子
ナカノ ハツネ

明治期の電気工学者 東京帝国大学教授。



生年
安政6年1月5日(1859年)

没年
大正3(1914)年2月16日

出生地
肥前国小城町(佐賀県)

学歴〔年〕
工部大学校(現・東大工学部)電信科〔明治14年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔明治32年〕

経歴
佐賀藩士中野卜斉の二男。明治6年兄を頼って上京し、7年工部省工部寮小学校に入学。のち工部大学校に進み、英国の電気工学者エアトンの指導を受け、在学中の11年3月25日藤岡市助、浅野応輔らと同校大ホールで開かれた中央電信局開局祝宴にアーク燈を点じた。この日は“電気記念デー”となっている。14年卒業後、工部省、文部省に出仕、19年工部大学校が帝大工科大学に合併されると同大学助教となり、21年米国コーネル大学に留学。24年帰国後、帝大工科大学教授に就任。33〜34年欧州の電気工場を視察。電気機械、高電圧送電、電気応用の開発に力を尽くした。また44年電気学会会長なども務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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