丸田祐三(読み)まるたゆうぞう

知恵蔵mini 「丸田祐三」の解説

丸田祐三

将棋棋士。1919年3月30日、長野県生まれ。36年に6級、38年に初段となり、第二次大戦により戦地に赴く。復員後の46年にプロ棋士となり、四段からわずか2年後の48年には八段へとスピード出世した。タイトル戦に計4回出場し、棋戦優勝は「九・八・七段戦」(54年度)、「B級選抜トーナメント」(56年度)、「NHK杯戦」(59年度第9回、第15回、第18回の3度)など計10回を数えた。順位戦はA級に通算24期在籍し、73年に最高段位である九段に昇段。69年~73年まで日本将棋連盟会長を務めた。81年「藍綬褒章」、86年「将棋栄誉賞」、95年「勲四等旭日小綬章」を受章。77歳まで現役で活躍し(最年長記録)、96年3月に引退した。通算成績679勝819敗。2015年2月17日、多臓器不全死去。享年95。

(2015-2-19)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「丸田祐三」の解説

丸田祐三 まるた-ゆうぞう

1919-2015 昭和時代の将棋棋士。
大正8年3月30日生まれ。昭和11年平野信助に入門。約6年間の軍隊生活のあと,21年4段で順位戦に参加。22年3段跳びで7段。48年9段。26年の第1回王将決定戦で木村義雄に敗れる。歩を巧みに使い「小太刀名手」とよばれた。A級通算24年。最年長記録の77歳まで現役をとおし,平成8年引退。日本将棋連盟理事,会長がながく,「連盟の生き字引」といわれた。平成27年2月17日死去。95歳。長野県出身。保善商業中退。

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