久米事件(読み)くめじけん

世界大百科事典 第2版の解説

くめじけん【久米事件】

帝国大学教授で史誌編纂委員だった久米邦武の論文〈神道は祭天古俗〉を掲載した〈《史学会雑誌》〉(1891年10‐12月号)と,同論文を転載した〈《史海》〉(1892年1月25日号)が,1892年(明治25)3月5日に発売頒布禁止の処分を受け,また久米が前日の3月4日に非職を命ぜられた事件。 久米は重野安繹とならんで太政官修史館における修史事業の中心的人物であり,史料収集と史料批判を基礎とした近代史学の確立のために努力し,欧米史学にも深い関心を寄せていた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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