精選版 日本国語大辞典 「乾反・干反」の意味・読み・例文・類語
ひ‐ぞり【乾反・干反】
〘名〙
① かわいて、そりかえること。また、そのもの。
② 貧乏して飢えること。窮乏しきること。
※浮世草子・御入部伽羅女(1710)二「宇八どのも永々の窮(ヒゾリ)、貧のぬすみに恋の歌とは」
ひ‐ぞ・る【乾反・干反】
〘自ラ四〙 (「ひそる」とも)
① かわいて水分がなくなり、そりかえる。そる。
※幸若・高たち(室町末‐近世初)「やたてに矢をはためすしてひそりけるその矢が」
※俳諧・水馴棹(1705)「此雨に干反り直さん畳み庵」
② すねる。ひねくれる。ひがんで意地悪をする。すねて腹をたてる。
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