二宮 忠八(読み)ニノミヤ チュウハチ

20世紀日本人名事典 「二宮 忠八」の解説

二宮 忠八
ニノミヤ チュウハチ

明治期の発明家 大阪製薬社長。 人力飛行機発明者。



生年
慶応2年6月9日(1866年)

没年
昭和11(1936)年4月8日

出生地
伊予国八幡浜(愛媛県八幡浜市)

主な受賞名〔年〕
逓信大臣表彰〔大正14年〕,帝国飛行協会有功章〔大正15年〕,勲六等〔昭和2年〕

経歴
15歳の頃、独学物理化学を学ぶ。明治20年丸亀歩兵第12連隊に入り、看護卒になる。22年演習参加のおり、カラスの水平飛行を見てヒントを得、24年丸亀練兵場でゴム紐を動力とするプロペラ式模型飛行機を約10メートル飛ばすことに成功。世界初の動力飛行機とされる。26年玉虫型飛行機を完成したが、人力でペダルをこぎプロペラを回す方式であったため有効な動力が得られず実用化できなかった。27年日清戦争で従軍した朝鮮で、軍用に供する上申書を提出、却下される。31年除隊、36年ライト兄弟の飛行の成功を知り研究を中止した。のち大阪に出て、舎利塩その他の製法を改良し、大日本製薬取締役、大阪製薬社長に就任。大正8年にライト兄弟に先立つ飛行機設計の先駆者として認められ叙勲

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「二宮 忠八」の解説

二宮 忠八 (にのみや ちゅうはち)

生年月日:1866年6月9日
明治時代の発明家。大阪製薬社長
1936年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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