五常楽・五聖楽(読み)ごじょうらく

精選版 日本国語大辞典 「五常楽・五聖楽」の意味・読み・例文・類語

ごじょうらく ゴジャウ‥【五常楽・五聖楽】

(後世「ごしょうらく」とも) 雅楽曲名。四人で舞う、平調(ひょうじょう)の曲。唐の太宗が、仁、義、礼、智、信の五常に、宮、商、角、徴、羽の五声を配して作ったという。中世以降「ごしょうらく」と称し、現在に至る。仏教で「後生楽」の意に通わせたためであろう。礼義楽。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
古今著聞集(1254)六「平調にしらべて五常楽をなす間、ともし火のうしろに、天冠の影、顕現しけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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