井上 千代子(読み)イノウエ チヨコ

20世紀日本人名事典 「井上 千代子」の解説

井上 千代子
イノウエ チヨコ

昭和期の女性 井上清一歩兵中尉夫人。



生年
明治44(1911)年6月

没年
昭和6(1931)年12月12日

出生地
大阪・泉佐野

学歴〔年〕
岸和田高女〔昭和5年〕卒

経歴
泉佐野市の機屋の娘で、昭和5年岸和田高女卒業後間もない10月、井上清一陸軍中尉と結婚。1年後の6年12月12日、夫が満州へ出征することになった前夜「明日の御出征に先立ち嬉しくこの世を去ります…」という遺書を残し、岸和田市の婚家で、短刀ノドを突いて自害した。マスコミは“軍国の妻”として大々的に報道、映画にもなり日活が「あゝ井上中尉夫人」、新興キネマは「死の餞別」として上映した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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