20世紀日本人名事典 「井口 在屋」の解説
井口 在屋
イノクチ アリヤ
明治・大正期の機械工学者 東京帝国大学教授。
- 生年
- 安政3年10月30日(1856年)
- 没年
- 大正12(1923)年3月35日
- 出生地
- 加賀国金沢(石川県金沢市)
- 学歴〔年〕
- 工部大学校(現・東大工学部)機械工学科〔明治15年〕卒
- 学位〔年〕
- 工学博士〔明治32年〕
- 経歴
- 工部省に入り、明治19年東大助教授、27〜29年ヨーロッパ留学、帰国後教授。30年機械学会創立に参画、また工手学校創立。海軍機関学校教授、海大教授も務めた。38年渦巻ポンプ理論を発表、この理論に基づいて試作された渦巻ポンプ(いのくちポンプ)は大発明品として評価され多方面に活用された。大正3年畠山一清とともに特許をとり、畠山により企業化され、荏原製作所の基礎となった。明治42年帝国学士院会員、大正9年学術研究会議会員。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報