京田辺(市)(読み)きょうたなべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「京田辺(市)」の意味・わかりやすい解説

京田辺(市)
きょうたなべ

京都府南西部の市。1906年(明治39)町制施行し田辺町となる。1951年(昭和26)三山木(みやまぎ)、草内(くさうち)、普賢寺(ふげんじ)、大住(おおすみ)の4村を編入。1997年(平成9)市制施行し市名を京田辺とした。木津川西岸に位置し、西は甘南備(かんなび)丘陵が占め、大阪府と境する。JR片町(かたまち)線、近畿日本鉄道京都線、国道307号が通じ、京奈和(けいなわ)自動車道田辺北・田辺西インターチェンジがある。近鉄線には京都市営地下鉄が相互乗入れしている。チャの生産が盛んで、高級玉露(ぎょくろ)の産地として知られる。宅地化が進み、また関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)域に含まれ、同志社大学田辺校舎も開設されている。一休(いっきゅう)宗純再興の酬恩庵(しゅうおんあん)(一休寺)があり、本堂方丈などは国指定重要文化財。庭園は国指定名勝。観音(かんのん)寺には国宝の十一面観音立像がある。国の史跡に大住車塚(くるまづか)古墳がある。ほかに、飯岡(いのおか)車塚古墳も有名。沢井家住宅は国指定重要文化財。面積42.92平方キロメートル、人口7万3753(2020)。

織田武雄


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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