京都府京都市(読み)きょうと〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔京都府〕京都〈市〉(きょうと〈し〉)


京都府南部にある市。
京都盆地北部を占める。府庁所在地。平安遷都から東京遷都まで千余年にわたる日本の首都。1956年(昭和31)より政令指定都市。北・上京(かみぎょう)・左京(さきょう)・中京(なかぎょう)・東山・下京(しもぎょう)・南・右京(うきょう)・伏見(ふしみ)・山科(やましな)・西京(にしきょう)の11行政区がある。2005年(平成17)4月、北桑田郡の京北町を合併。794年(延暦(えんりゃく)13)桓武(かんむ)天皇の平安京遷都で都市基盤が整備され、平安時代の貴族政治や室町幕府の拠点となる。応仁(おうにん)の乱で焦土と化したが、豊臣秀吉(とよとみひでよし)が市街を再建。江戸時代は江戸・大坂と並ぶ三都の一つとして産業・学問・宗教が隆盛。1869年(明治2)の東京遷都で王都の歴史を閉じた。国内外から年間約5000万人の観光客を集め、観光産業が盛ん。工業は電機・飲料・輸送用機器などの大工場が操業し、南西部の電機・化学工場などは洛南(らくなん)工業地帯の一部。西陣(にしじん)織・京友禅(ゆうぜん)・京焼(清水(きよみず)焼)などは国の伝統的工芸品に指定されている。ダイコン・ミブナ・ネギなど京野菜の栽培も盛ん。
京都御所・二条城ほか、「清水の舞台」で知られる清水寺・慈照(じしょう)寺(銀閣(ぎんかく)寺)・鹿苑(ろくおん)寺(金閣(きんかく)寺)・平安神宮・伏見稲荷大社など有名寺社が多く、2000点を超える国宝・重要文化財を有する。桂離宮(かつらりきゅう)・修学院離宮(しゅがくいんりきゅう)・龍安(りょうあん)寺は庭園美で有名。嵐山、嵯峨野は紅葉やサクラの名所。太秦(うずまさ)には国宝第1号の木造弥勒菩薩半跏像で知られる広隆(こうりゅう)寺と東映太秦映画村がある。四条河原(しじょうかわら)町や新京極は繁華街を形成。1994年(平成6)、古都京都の文化財として京都市・宇治市・滋賀県大津市にある17の古寺社などが、ユネスコの世界遺産に登録。5月の葵祭、7月の祇園祭(ぎおんまつり)、10月の時代祭は京都の3大祭として知られる。大文字五山送り火、鞍馬(くらま)の火祭など年中行事が多彩。京都大学、同志社大学立命館大学などの高等教育機関が多い文教都市でもある。アメリカのボストン市、ドイツのケルン市、チェコのプラハ市などと姉妹都市提携を結ぶ。
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出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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