人権リスク(読み)ジンケンリスク

人事労務用語辞典 「人権リスク」の解説

人権リスク

人権リスク」とは、企業が事業活動を通して、労働者、消費者、地域住民といったステークホルダーの人権を、直接的あるいは間接的に侵害しかねないリスクのことです。よりコストの安い途上国への生産移転や国境を越えたサプライチェーンの拡大が加速する中、企業が配慮しなければならない人権問題は多様化・複雑化しています。人権団体の批判も厳しさを増し、児童労働過重労働など人権を軽視した労働実態が発覚すれば、企業イメージを大きく損ないかねません。欧米より人権意識が希薄といわれる日本企業にとって、経営を揺るがしかねない人権リスクへの取り組みは喫緊の課題といえます。
(2014/2/17掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android