仁田 大八郎(読み)ニッタ ダイハチロウ

20世紀日本人名事典 「仁田 大八郎」の解説

仁田 大八郎
ニッタ ダイハチロウ

明治〜昭和期の実業家,政治家 伊豆銀行頭取;衆院議員。



生年
明治4年10月7日(1871年)

没年
昭和20(1945)年3月1日

出生地
伊豆国仁田(静岡県田方郡函南町)

学歴〔年〕
帝国大学農学部〔明治28年〕卒

主な受賞名〔年〕
勲四等〔昭和9年〕

経歴
仁田家は伊豆国仁田の名家として知られる。明治28年東京大学農学部を卒業後、韮山中学校講師を経て29年家督を継ぎ、37代大八郎を襲名以後、報徳の精神に基づいて産業組合の結成・農業教育・耕地整理などを行い、農村の振興に尽力。同年仁田信用組合を設立し、農村金融の安定化をはかった。また同年静岡県東部初の電灯事業となる駿豆電気会社を開業。35年には農村の子弟教育のために私財を投じて田方農林高校を創立し、その校長となった。その後、静岡県信連会長や産業組合中央会静岡支部長・伊豆畜産販売購買利用組合長などを歴任し、静岡県の経済・産業・農業の発展に寄与。昭和7年衆議院議員に当選。9年には勲四等に叙された。13年伊豆銀行頭取(のち合併して静岡銀行)。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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