仇・寇(読み)あたする

精選版 日本国語大辞典 「仇・寇」の意味・読み・例文・類語

あた‐・する【仇・寇】

(「あだする」とも)
[1] 〘自サ変〙 あた・す 〘自サ変〙
① 刃向かう。敵対する。
※大唐西域記長寛元年点(1163)五「其れ敵(アタス)べけむや」
② 攻め入る。他国に侵入する。
[2] 〘他サ変〙 あた・す 〘他サ変〙 そこなう。傷つける。
※日蓮遺文‐開目抄(1272)「これを世間の失(とが)によせ、或は罪なきをあだすれば忽に現罰あるか」

あたん【仇・寇】

〘名〙 (「あた(仇)」の変化した語) かたき打ち。仕返し
※かた言(1650)三「仇(あた)といふべきを、あたん」

あた‐・す【仇・寇】

〘自・他サ変〙 ⇒あたする(仇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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