今治[市](読み)いまばり

百科事典マイペディア 「今治[市]」の意味・わかりやすい解説

今治[市]【いまばり】

愛媛県北部,燧灘(ひうちなだ)に面する高縄半島北部を占め,芸予諸島の一部を含む市。1920年市制。中心市街は1600年藤堂高虎の今治城(吹揚城)築城後城下町として発展,予讃線が通じる。藩政中期以降綿織物生産が発達,全国一の生産量のタオルのほか,綿布・被服・染色工業も盛んで,良質の工場用水となる泉川沿いに工場が集中する。かつての塩田地波止浜(はしはま)で造船が活発。桜井漆器は伝統的特産品。ミカンをはじめ果樹類を多産。今治港は内海航路の寄港地,芸予諸島船便の発着地。しまなみ海道(本州四国連絡橋尾道・今治ルート)は1999年5月開通。2005年1月越智郡玉川町,波方町,大西町,菊間町,吉海町,宮窪町,伯方町,上浦町,大三島町,関前村,朝倉村を編入。419.13km2。16万6532人(2010)。

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