介護予防(読み)カイゴヨボウ

デジタル大辞泉 「介護予防」の意味・読み・例文・類語

かいご‐よぼう〔‐ヨバウ〕【介護予防】

介護が必要になることをできるだけ遅らせ、介護されるようになってからは、その状態維持、改善して悪化させないようにすること。介護保険制度の基本理念。また、それを目的とした介護予防サービス介護予防事業などの取り組み。

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知恵蔵 「介護予防」の解説

介護予防

高齢者が要介護状態になるのを防いだり、要介護状態の人が悪化するのを防ぎ、改善を図ること。2005年の介護保険制度改革(介護保険改革)で導入された。要介護認定で軽度の要支援1、2の人に対する新予防給付と、介護が必要になる可能性が高い人向けの地域支援事業からなる。新予防給付の対象者は介護認定審査会で決定される。給付は、訪問介護やデイサービスを予防型に変えたメニューのほか筋力トレーニングや栄養改善、口腔ケアなど新しいメニューも追加される。予防プランは、市町村が設置する地域包括支援センターの保健師らが作成する。地域支援事業は、寝たきり認知症などで要介護状態になる前に介護予防を図る事業。年1回の介護予防検診や転倒・骨折予防教室、認知症介護教室などのサービスが中心になる。財源は介護保険財政を充て給付費の2%以内とされている。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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