付子・附子(読み)ぶし

大辞林 第三版の解説

ぶし【付子・附子】

トリカブトの塊根。アコニチンそのほかのアルカロイドを含む。劇薬。身体諸機能の衰弱・失調の回復・興奮に、また鎮痛に用いる。烏頭うず。ぶす。

ぶす【付子・附子】

ぶし(付子)」に同じ。
の毒が恐ろしがられたことから〕 いとうべきもの。きらいなもの。 「(雷ハ)われらが-/浄瑠璃・浦島年代記」

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぶ‐し【付子・附子】

〘名〙 トリカブトの根を乾燥させたもの。アコニチン、アコニンなどを含み、強心、利尿、鎮痛などの目的で使われる。毒性が強い。烏頭(うず)。ぶす。
延喜式(927)三七「元日御薬〈中宮准此〉〈略〉附子三両二分」

ぶ‐す【付子・附子】

[1] 〘名〙
袖中抄(1185‐87頃)二〇「どくきのやとは、おくのえびすは鳥の羽の茎に附子(ブス)と云毒をぬりてよろづのあきまをはかりていると云り」
② (①が人から恐れられるところから) 憎みきらうべきもの。
浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中「水尅火と丙午と、(のどぶへ)の真中に痣(ほくろ)の有と、歯の三十八枚ある女は、いづれも夫の敵(ブス)にて」
[2] (附子) 狂言。各流。太郎冠者、次郎冠者は、主人から毒物だといって預けられた附子を砂糖と知り全部食べてしまう。そして、わざと主人秘蔵の掛物や茶碗をこわし、戻った主人に、大事な物をこわした償いに死のうとして附子を食べたが死ねなかったという。

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