付所・着所(読み)つけどころ

精選版 日本国語大辞典 「付所・着所」の意味・読み・例文・類語

つけ‐どころ【付所・着所】

① つける場所。加えるところ。
狂歌古今夷曲集(1666)一〇「作り置罪の須彌程あるなれば焔魔の帳に付所なし」
狙いどころ。注意を向けるべき点。
浮世草子日本永代蔵(1688)二「程なく親かたになる人は、気の付所各別なり」
文学とは何か(1950)〈加藤周一〉文学とは何であるか「そこが文芸学者の眼のつけどころですが」
雅楽で、独唱または独奏から、斉唱または合奏に移るところ。
連俳で、付け合いの着目する点。
※俳諧・葛の松原(1692)「趣向は古き事がらを附ところあたらしく、句づくりめづらしうしたらむぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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