代(土地丈量の単位)(読み)しろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「代(土地丈量の単位)」の意味・わかりやすい解説

代(土地丈量の単位)
しろ

日本古代の土地丈量の単位大化前代、稲の収穫量を基準に測った田積の単位で、1代とは稲1束(籾(もみ)で1斗、米にして5升、現在の2升)を生産すべき面積をいうが、これは高麗尺(こまじゃく)で6尺×30尺の長方形の面積に相当し、約23平方メートル弱である。大化以後は町段歩制を採用し1段=50代を250歩としたが、大宝令(たいほうりょう)制では1段360歩制がとられた。なお、中世近世に至っても、50代1段制が町段歩制と混用される地方があった。

[黛 弘道

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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