精選版 日本国語大辞典 「仰られる」の意味・読み・例文・類語
おおせ‐ら・れる おほせ‥【仰られる】
〘他ラ下一〙 おほせら・る 〘他ラ下二〙 (「おおす(仰)」に、受身・尊敬の助動詞「られる(らる)」の付いたもので、本来は連語) 命ぜられる立場の者を主にした受身の意から、上位者が「お命じになる」意が生じ、さらに、命令の意が薄くなって「おっしゃる」の意にも移ったものか。
① 「命ずる」の尊敬語。命ぜられる。お命じになる。中には「(下位者が上位者から)命令される」の意を持つと考えられそうな場合もある。
② 「言う」の尊敬語。おっしゃる。下位者に対し、ことばをおかけになる、という気持が強い。
※落窪(10C後)一「いで、あなけしからずや。などかくはおほせらるる」
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