伊奈(町)(読み)いな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊奈(町)」の意味・わかりやすい解説

伊奈(町)
いな

埼玉県東部、北足立郡(きたあだちぐん)にある町。1970年(昭和45)町制施行。町名中世の荘(しょう)名に由来する。町の大部分大宮台地に属し、一部は綾瀬(あやせ)川沿いの低地にある。JR東北本線と高崎線に挟まれた交通に不便な土地で米麦作中心の純農村であったが、東北、上越新幹線が町内で分岐し、埼玉新都市交通(ニューシャトル)が1983年に開通、急速に宅地化されている。この地を支配した関東郡代伊奈氏の陣屋跡がある。旧国際電信電話の短波受信所跡には2004年(平成16)4月に日本薬科大学が開学した。面積14.79平方キロメートル、人口4万4841(2020)。

[中山正民]

『『伊奈町史』全4巻(2001~2004・伊奈町)』


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