伊東 祐亨(読み)イトウ スケユキ

20世紀日本人名事典 「伊東 祐亨」の解説

伊東 祐亨
イトウ スケユキ

明治期の海軍大将,元帥,伯爵



生年
天保14年5月12日(1843年)

没年
大正3(1914)年1月16日

出生地
薩摩国鹿児島城下上清水馬場(鹿児島県)

主な受賞名〔年〕
勲一等〔明治28年〕,大勲位菊花大綬章〔大正3年〕

経歴
薩英戦争に参加、英艦斬り込み計画に失敗。神戸の勝海舟の塾に入り航海術を学んだ。維新後創設された海軍に入り、春日・扶桑艦長などを経て、明治19年少将・常備小艦隊司令官、22年海軍省第1局長兼海大校長。24年中将となり、27年日清戦争には連合艦隊司令長官として黄海海戦で清国北洋艦隊を破り、大連、旅順、威海衛など攻略。戦功により勲一等功二級に敍せられ、後に大勲位菊花大授章を追授された。28年海軍軍令部長、子爵。31年大将、日露戦争には大本営海軍幕僚長。戦後伯爵、39年元帥。薩摩閥長老として海軍部内に藩閥勢力を培った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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