伊藤一長・前長崎市長銃撃事件

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

長崎市長の伊藤一長(いっちょう)氏(当時61)が2007年4月17日夜、4選を目指した市長選の選挙運動中に選挙事務所前で銃撃され、翌日に死亡した。遊説先から事務所に戻る途中だった。銃撃犯の当時暴力団幹部だった城尾哲弥受刑者(69)は殺人や公職選挙法違反(選挙の自由妨害)などの罪に問われ、08年に一審・長崎地裁は死刑を宣告したが、09年の二審・福岡高裁は無期懲役を言い渡し、12年に最高裁で、二審の無期懲役の判決が確定した。一審判決は動機について「当選を阻止することで前市長や長崎市への恨みを晴らそうと考えた」と認定し、「民主主義根幹から揺るがす犯行」としたが、二審の福岡高裁は「政治的な信条に基づいたものではなく、理不尽な怨恨(えんこん)で、選挙妨害そのものを目的としたものではない」と認定した。

(2017-04-18 朝日新聞 朝刊 長崎・1地方)

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