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伊藤若冲(じゃくちゅう)ブーム いとうじゃくちゅうぶーむ

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知恵蔵の解説

伊藤若冲(じゃくちゅう)ブーム

江戸時代に京都で活躍した絵師・伊藤若冲(1716〜1800年)の人気が続いている。2006年に東京国立博物館開かれたプライスコレクション 若冲と江戸絵画」展は、1日平均約6500人が訪れ、2カ月弱で約32万人を集めた。英国の美術専門紙「アートニュースペーパー」(07年3月号)のランキングで、世界中で1日の平均入場者数が最も多かった展覧会とされた。07年5月、明治期に京都・相国寺から皇室に献納された30幅の「動植綵絵」が120年ぶりに里帰りをして、同寺承天閣美術館に展示され、約12万人が鑑賞した。また、07年7月に始まった東京芸術大学大学美術館の「金刀比羅宮」展にも若冲の「花丸図」の屏風が出品され人気を集めた。若冲は京都の青物問屋に生まれたが、家業は弟に譲り、絵に専念するようになった。濃密で極彩色を使った動植物の絵は「幻想の博物誌」などといわれる。再評価され始めたのは辻惟雄が『奇想の系譜』(70年)で、奇想の画家の1人として取り上げて以来。02年に京都国立博物館で開かれた没後200年記念の「若冲」展をきっかけに、その絵が商品デザインや音楽のビデオクリップなどに使われ、若者を中心に現代人の心をとらえている。

(山盛英司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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