伊藤 亘行（読み）イトウ ノブユキ

新撰 芸能人物事典 明治～平成

伊藤 亘行
イトウ ノブユキ

職業

声楽家

専門

バリトン

肩書

東京芸術大学名誉教授

生年月日

大正10年 2月6日

出生地

三重県

学歴

東京音楽学校声楽科〔昭和16年〕卒

経歴

音楽学校で木下保、中山悌一に、同研究科でマルガレーテ・ネトケ・レーベ、マンフレート・グルリットに師事。昭和26年藤原歌劇団公演で「モラーレス」を歌ってデビュー。以後二期会を中心に活動、アルマヴィーヴァ伯爵、イヤーゴ、「ばらの騎士」のファーニナルを初演。さらにドン・ジョバンニ、リゴレット、「売られた花嫁」のクルシナなどを演じた。コンサートではマーラーの「大地の歌」、ベートーベン「交響曲第9番」などに活躍。31年から東京芸術大学教授を務め、山路芳久、黒崎練太郎らを育てた。

所属団体

日本声楽発声学会 二期会

受賞

勲三等瑞宝章〔平成9年〕 毎日音楽賞〔昭和29年〕「オテロ」 音コン声楽部門第1位特賞(第19回)〔昭和25年〕

没年月日

平成14年 11月10日 (2002年)

出典　日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典　明治～平成」（2010年刊）