20世紀日本人名事典 の解説
住友 吉左衛門(15代目)
スミトモ キチザエモン
明治・大正期の実業家,男爵 住友家第15代当主;住友合資会社社長。
- 生年
- 元治1年12月21日(1865年)
- 没年
- 大正15(1926)年3月2日
- 出生地
- 京都
- 本名
- 住友 友純(スミトモ トモイト)
- 旧姓(旧名)
- 徳大寺
- 別名
- 幼名=隆麿,号=住友 春翠(スミトモ シュンスイ),知足斎,知不足
- 学歴〔年〕
- 学習院法律撰科〔明治25年〕中退
- 経歴
- 公家徳大寺家の六男として生まれ、明治25年住友登久の養嗣子となり、26年15代吉左衛門を継ぎ、友純と称す。別子銅山を基礎に、28年住友銀行を創設して金融界に進出。32年倉庫業を開始。大正10年住友総本店が合資会社となると社長に就任。14年信託業務を開始、貿易・機械・電線などにも事業を拡張、住友を三井、三菱と並ぶ三大財閥の1つに発展させた。また、明治33年には皇居前広場に「楠公銅像」の建立を果たし、大阪図書館(大阪府立中之島図書館)の創設など公共施設の寄付にも熱心であった。中国古銅器の収集家としても知られ、そのコレクションは泉屋博古館(京都市)で公開されている。44年男爵。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報