住吉神社(山口県)(読み)すみよしじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「住吉神社(山口県)」の意味・わかりやすい解説

住吉神社(山口県)
すみよしじんじゃ

山口県下関(しものせき)市一の宮町に鎮座。表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命、底筒男命を主神として祀(まつ)り、応神(おうじん)天皇、神功(じんぐう)皇后武内宿禰(たけのうちのすくね)命、建御名方(たけみなかた)命を配祀(はいし)する。長門(ながと)国一宮(いちのみや)で旧官幣中社。神功皇后の創祀であるという。皇后の征韓に際し、住吉三神は大いに活躍し、凱旋(がいせん)のおりの神誨(しんかい)により、その荒魂(あらみたま)がこの地に奉祀されたと『日本書紀』にある。初代神主として穴門直践立(あなとのあたいほむたち)が任命されている。本殿国宝)は1370年(建徳1)大内弘世(ひろよ)の造営になると伝える。近世には藩主毛利(もうり)家が厚く信仰した。例祭12月15日。特殊神事として有名なものに、御斎祭(おいみさい)(12月8~15日朝)と和布刈(めかり)祭(旧正月)がある。

[阪本是丸]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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