佐々城 信子(読み)ササキ ノブコ

20世紀日本人名事典 「佐々城 信子」の解説

佐々城 信子
ササキ ノブコ

明治〜昭和期の女性 小説『或る女』のモデル。



生年
明治11(1878)年7月20日

没年
昭和24(1949)年9月22日

出生地
東京

本名
佐々城 ノブ

学歴〔年〕
海岸女学校卒

経歴
婦人運動家・佐々城豊寿長女。17歳の時、母とともに北海道に移り、教育所で英語を教える。明治28年国木田独歩と出会い恋愛、母の反対をおしきって結婚するが、5か月で離婚。この間の事情は独歩の「欺かざるの記」により広く知られている。再び北海道に渡り、30年独歩との間の女児を生む。34年結婚のため渡米するが、乗船した鎌倉丸の事務長と恋に落ち帰国。二人は生涯正式の夫婦となれなかったが一女を生む。晩年は栃木県真岡に住んだ。のちの有島武郎「或る女」のヒロインのモデルと考えられている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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