佐々木 弘造(読み)ササキ コウゾウ

20世紀日本人名事典 「佐々木 弘造」の解説

佐々木 弘造
ササキ コウゾウ

明治・大正期の開拓者 青森県議。



生年
嘉永3年9月9日(1850年)

没年
大正12(1923)年8月13日

出生地
陸奥国弘前(青森県弘前市)

旧姓(旧名)
鎌田

経歴
弘前藩士であったが、明治維新に際して帰農し、北津軽郡七和村に移住。その後、同地の戸長・村長・郡議・青森県会議員を歴任。明治28年自らが中心となって下北半島の近川の開拓に着手し、5年間で55戸350人を入植させた。その間、寒冷地帯である同地に適した水田耕作のために試行錯誤し、水原式直播器やトラクターなど近代的な農具を導入。農業知識の向上を目的とした農談会などの開催にも積極的で、大正7年には北海道博覧会を視察している。また、学校や発電所などのインフラ整備にも尽力し、10年の大湊線開通に伴い、駅を近川に誘致させた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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