佐賀県唐津市(読み)からつ〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔佐賀県〕唐津〈市〉(からつ〈し〉)


佐賀県北西部にある市。
唐津湾岸を中心に、南は筑紫(つくし)山系まで広がり、玄海町を除く東松浦半島および玄界灘(げんかいなだ)に浮かぶ島嶼群を市域に含む。北東部で福岡県に接する。同県北部の中心都市。2005年(平成17)、旧・唐津市と東松浦郡の浜玉町、厳木町、相知町、北波多村、肥前町、鎮西町、呼子町が合併。2006年、東松浦郡の七山(ななやま)村を編入して現在の姿となる。古来、朝鮮半島・中国大陸との交通の拠点。中心部は近世には城下町として発展。東松浦半島の旧・鎮西町には豊臣秀吉が朝鮮出兵の本拠地として名護屋(なごや)城(名護屋城跡並陣跡は国指定特別史跡)を築城した。明治期には唐津炭田の炭鉱町、また石炭積み出し港として発展。重要港湾唐津港は玄界灘・東シナ海をひかえた漁業基地で、水産加工業が盛ん。工業団地造成や港湾整備も進む。農業は稲作のほか、ミカンなど柑橘(かんきつ)類や野菜、茶の栽培が盛ん。畜産も行われる。国の伝統的工芸品である唐津焼が有名。
唐津神社秋祭の唐津くんちは、毎年多くの観光客でにぎわう。玄界灘沿岸一帯は玄海国定公園に指定され、虹の松原(国指定特別名勝)・海食洞の屋形石の七ツ釜(国指定天然記念物)など、景勝地が多い。西寺町に近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の遺髪塚がある近松(きんしょう)寺(臨済宗)がある。七山滝川の観音の滝は日本の滝百選に選ばれており、周辺の渓谷はハイキングの好適地。市西部の肥前町のアコウ自生北限地帯は国の天然記念物に指定されている。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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