余念無(読み)よねんない

精選版 日本国語大辞典 「余念無」の意味・読み・例文・類語

よねん‐な・い【余念無】

〘形口〙 よねんな・し 〘形ク〙
① あることを熱心に行ない、ほかのことを考えない。あることに熱中している。余念がない。
※平松家本平家(13C前)一「朝夕仏前に花香を備て、余念無く願へば」
② 眠っていて意識がない。正体ない。また、態度にしまりがない、だらしなくしている。余念がない。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「鼻は袂、涎は懐をうるほし、余念なき腹の上に指を折も、いくつね幾つ起て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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