余計・余慶(読み)よけい

精選版 日本国語大辞典 「余計・余慶」の意味・読み・例文・類語

よ‐けい【余計・余慶】

〘名〙 (「余慶」から転じた語。「計」は後に当てたもの)
① 物の余ること。一定数量より多くあること。また、そのもの。あまり。余分。
※玉塵抄(1563)一四「典座がかいをにてくわせたぞ、かいのよけいあるを僧衆まらせたぞ」
② (形動) 他の物、他の場合などに比べて程度がさらに上であるさま。副詞的にも用いる。
浮世草子・立身大福帳(1703)七「木を買へば、木の代ばかりも、それより余慶かかる」
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「自分が厭になる一方女がよけい美しく見えて来た」
③ (形動) 必要の度を越えて、無益であること。無用であること。ない方がよいのに、あること。また、そのさま。
※交易問答(1869)〈加藤弘之〉上「いはば余計なことでござる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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