20世紀日本人名事典 「依田 義賢」の解説
依田 義賢
ヨダ ヨシカタ
昭和期のシナリオライター 大阪芸術大学名誉教授。
- 生年
- 明治42(1909)年4月14日
- 没年
- 平成3(1991)年11月14日
- 出生地
- 京都府京都市
- 学歴〔年〕
- 京都市立第二商〔昭和2年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日映画コンクール脚本賞(昭32年度)「大阪物語」「異母兄弟」,アジアアフリカ映画祭シナリオ賞〔昭和39年〕,毎日出版文化賞〔昭和39年〕「溝口健二の人と芸術」,京都市文化功労者〔昭和47年〕,牧野省三賞〔昭和52年〕,紫綬褒章〔昭和52年〕,山路ふみ子賞(映画功労賞 第13回)〔平成1年〕,キネマ旬報賞(脚本賞 第63回 平元年度)〔平成2年〕「千利休・本覚坊遺文」
- 経歴
- 家の事情で住友銀行へ勤めるが左翼思想に傾倒し、退社。文芸の道に進むことを決心し、昭和5年日活京都撮影所の脚本部に入る。6年村田実監督「白い姉」でデビュー。11年「浪華悲歌」以来溝口健二監督とコンビを組み、「祇園の姉妹」「残菊物語」「浪花女」「元禄忠臣蔵」などを書く。戦後は「女優須磨子の恋」「西鶴一代女」「雨月物語」「山椒大夫」「近松物語」など。溝口作品以外に「大阪物語」「異母兄弟」「荷車の歌」「千利久」、「悪名」シリーズなどがあり、著書に「溝口健二の人と芸術」「依田義賢シナリオ集」(全2巻)がある。大阪芸術大学教授を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報