侵食・侵蝕・浸食・浸蝕(読み)しんしょく

精選版 日本国語大辞典 「侵食・侵蝕・浸食・浸蝕」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょく【侵食・侵蝕・浸食・浸蝕】

〘名〙
① (━する) 他をしだいにおかしそこなうこと。
舎密開宗(1837‐47)内「此酸は玻璃を侵蝕するに因て餾するに銀或白金の列篤爾多を用ひ」
※匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉鉛筆紀聞「魯国日本の兵力拙きを侮り侵蝕するとも」
② (━する) 水、風などが、物や土をすりへらしたりくずしたりすること。
※今書(1790頃)賦役「而山獣之所至、河之所浸食、或捐其田、猶仍旧」
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三「其の浸蝕は即ち岩石の敗を誘致し」
[補注]本来は「蝕」の字を用いたが、当用漢字制定(一九四六以後、書き換えで学術用語としても「食」の字を用いるのが一般的になっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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