候(漢字)

普及版 字通 「候(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] コウ
[字訓] うかがう・まつ・とき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(こう)。は候の初文。の初形はに作り、矢を放って儀礼の場を祓うことを意味した。すなわち侯禳(こうじよう)の意で、辺境を祓禳するものを侯という。侯が五等の爵号となるに及んで、新たに動詞として候が作られた。〔説文八上に「伺するなり」とあって、候望の意。ときをまつ意より、時候気候の意となる。

[訓義]
1. うかがう、うかがいみる、のぞみみる、さぐる、ものみ。
2. まつ、むかえる、みまもる。
3. きざし、ようす、しるし、みる。
4. あらわれる、とき、おり、時候、気候。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕候 マツ・ウ(カ)ガフ・サブラフ・トキ・ムカフ・モトム・イタル・タヅヌ・(サ)モラフ

[熟語]
候意・候駅候謁候奄・候火候賀候駕・候函・候官・候館候鴈・候雁候騎・候気・候儀候徼・候迎・候札候伺・候視候覗・候時・候者・候謝・候証・候鐘・候診・候審・候人候訊・候正・候星・候接・候占・候選・候送・候卒・候対・候台・候虫・候鳥・候潮・候聴・候病・候風・候補・候脈・候夢・候門・候問・候夜候邏候吏・候楼
[下接語]
謁候・花候・干候・監候・気候・季候・軍候・迎候・歳候・参候・伺候・指候・祗候・視候・時候・症候・斥候・占候・先候・狙候・測候・存候・兆候・徴候・諜候・偵候・天候・風候・物候・問候

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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