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候ふ・侍ふ さぶらう

大辞林 第三版の解説

さぶらう【候ふ・侍ふ】

( 動四 ) 〔中古に「さもらう」から転じた語。初めは謙譲語であったが、のちに丁寧語となった。中世以降は「そうろう」が使われるようになり、「さぶらう」は女性語化した〕
(謙譲語)
目上の人のそばに仕える。お仕えする。 「みやつかさ-・ふ人々みな手をわかちてもとめ奉れども/竹取」
目上の人のそばに行く。参上する。 「しばしばも-・ふべけれど、事ぞ、とはべらぬほどはおのづから怠り侍るを/源氏 紅葉賀
(物が)目上の人のそばにある。お手元にある。 「御前に-・ふものは御琴も御笛もみなめづらしき名つきてぞある/枕草子 93
(丁寧語)あります。おります。ございます。 「いかなる所にかこの木は-・ひけむ/竹取」
(補助動詞)
補助動詞「ある」の丁寧語。(で)ございます。 「おはしまさむ事は、いと荒き山道になむ侍れど、殊に程遠くは-・はずなむ/源氏 浮舟
動詞の連用形に付いて、その動作を丁重に言い表す。…ます。 「もの申し-・はん。おどろかせ給へ/宇治拾遺 1

さむらう【候ふ・侍ふ】

( 動四 )
〔「さぶらふ」の転。中世女性語〕
さぶらう 」に同じ。多く、補助動詞として用いる。 「げにや思ひ内にあれば、色ほかに現はれ-・ふぞや/謡曲・松風」

さもらう【候ふ・侍ふ】

( 動四 )
〔「さ」は接頭語。「もらふ」は「守る」に継続の助動詞「ふ」が付いたもの〕
貴人のそばで待機して、その命令を待つ。そばにお仕えする。 「東の多芸たぎの御門に-・へど昨日も今日も召す言もなし/万葉集 184
様子をうかがい、好機の到来を待つ。 「妹に逢ふ時-・ふと立ち待つに/万葉集 2092
様子をみて、船出の時機を待っている。 「朝なぎに舳向け漕がむと-・ふと我が居る時に/万葉集 4398

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

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